戸田大会優勝記念の写真

2019年06月19日(水)更新
戸田大会優勝記念の写真
 
 ここに一葉の写真がある。戸田大会優勝記念(大正9年茨木中プール前にて)のキャプション(説明文)が付けられている。
 この写真は1995年11月7日発行の茨木高校『百年の歩み』36ページから採ったものである。残念ながら写真の7名の人物の名前は載っていない。
 そこで、この7名の人物の名前を特定して欲しいとの依頼があった。
依頼してきたのは(公益財団法人)日本水泳連盟が発行している「月刊水泳」の連載記事「水泳ニッポンのルーツを訪ねて」を執筆している今村昌明氏。
 
『百年の歩み」』 表紙

・日本で最初の学校プールとクロール泳法

 さて、大正9年といえば西暦で1920年、令和元年(2019)の今からおよそ100年前のことだ。この時に一体何があったのかを先に紹介しておきたい。
 旧制の大阪府立茨木中学校は大正5年(1916)に初代校長、加藤逢吉の発案により、体育教諭、杉本伝の指導の元、日本で最初の学校プールを生徒たちの勤労奉仕によって作り上げた。
 全校生徒の皆泳を目指してのプール建設であったが、杉本教諭は水泳研究班を作って泳法の研究を進め、遂に入谷唯一郎が日本で最初にクロールを完成させる。他の生徒たちも入谷の真似をしてクロールをマスター。
 又、背泳も従来のカエル足からバタ足に変え、平泳ぎも潜水泳法や二掻き毎に一回呼吸するなどの改良を重ね、関西で最強とされていた神戸高商(現、神戸大の前身)と試合をして勝つ程になった。
 
・全国競泳大会(戸田大会)で優勝、日本近代水泳の始まり

 そこで、当時において最高の権威ある水泳大会とされていた東京帝国大学主催の全国競泳大会に初めて参加した。大正9年8月9日、10日のことだ。
大会の場所は伊豆半島の戸田(へだ)湾。杉本伝教諭が率いたのは四年生の吉田啓吉が最年長、次に三年生の石田恒信、二年生の入谷唯一郎と高石勝男、一年生の松上龍太郎で総勢わずか五名。
 参加チームは千葉県の安房(あわ)中学校、一高(現、東京大)、浜名湾遊泳協会、慶応義塾、神戸高商、大阪高商(現、大阪市大)岩手水泳協会に茨中を加えた八チーム。チームの人数に制限はなく、年齢制限もない。
 茨中の五人は最少人数で、当然ながら一番若い。子供たちが大のオッサン連中に挑戦したようなもの。ところがビックリ!優勝してしまったのだ。
 8月13日の国民新聞は次のように報道した。「一高、浜名等の猛者連を一蹴して十七才十六才十五才という中学の二年生位を集めてきた大阪府茨木中学が優勝したのはとんだ番狂わせであった。一高の如きは何の子供がと頑張ってみたが、競泳であるから早い者には敵わない。無念の歯?みをしながら、十日夕、直ちに帰ってしまった。」とある。茨中の水泳王国の幕開けであり、日本近代水泳の始まりであった。
 
・オリンピック選手輩出

 この時のメンバーの石田恒信、高石勝男は1924年のパリオリンピックに出場、茨中が生んだ最初のオリンピック選手である。杉本伝教諭は日本がオリンピックで水泳に参加した時の最初の水泳監督である。高石勝男は百自由形、千五百自由形、八百リレーで入賞を果たした。
 次のアムステルダムオリンピックにも杉本伝教諭は飛込みコーチとして参加。
高石勝男は百自由形で銅メダル、八百リレーで銀メダルを獲得した。
茨中生の高階富士夫も飛込みで決勝に進出。同じ茨中生の入江稔夫(としお)も百背泳で四位に入賞した。
 さらに1932年のロサンゼルスオリンピックにも杉本伝教諭は日本初の女子水泳陣の監督、又、日本初の水球チームの監督として三大会連続の参加。高石勝男も主将として三大会連続参加。早稲田大学に進学していた入江稔夫は百背泳で銀メダルを獲得した。水球チームには茨中出身の阪上安太郎もいた。
 
・戸田大会の写真

 さて、肝心の写真である。
 杉本伝教諭は前列左から二番目に和服姿でデンと構えている。コーチを務めていた中田留吉は後列右端に水着を着て立っている。
この二人は直ぐに分かったが、褌姿の五人の少年を特定する同時期の写真が一枚しかない。それも優勝旗を持つ石田恒信と入谷唯一郎の二人だけだ。
 
・優勝旗を持つ同時期の写真(左が入谷、右は石田)

 実は『茨高九十周年記念誌』等には左が石田、右が入谷となっているのだが、今村昌明氏がこれは誤りで左が入谷、右が石田だと指摘してこられたのだ。
 一時は混迷したが、最終的には昭和42年の読売新聞の記事から、左が入谷、右が石田ということが判明した。 
この事実をもとに推定した結論は今村昌明氏と一致した。即ち 
  後列左から 高石勝男、入谷唯一郎、中田留吉、
  前列左から 石田恒信、杉本伝教諭、吉田啓吉、松上龍太郎、
である。
  
 尚、これを機会に茨木高校『創立九十周年記念誌』の20ページ、及び『創立百周年記念誌―天つ空見よ』の15ページに共通の「伊豆・戸田の全国水泳大会に優勝」のキャプション(説明文)を修正させて頂きます。
「優勝旗を持つ石田恒信(3年級)」となっていますが、優勝旗を持って左にいるのが入谷唯一郎で、右の小柄な人物が石田恒信です。
 発行後三十年以上も経過して恐縮ですが、お詫びして修正させて頂きます。 
 
『創立九十周年記念誌』表紙  『創立百周年記念誌-天つ空見よ』表紙
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高19回 3年2組クラス同窓会のご報告

2019年06月07日(金)更新
 令和元年5月26日(日)13時30分より、高19回3年2組クラス同窓会を開催しました。会場はJR大阪駅ホテルグランヴィア大阪19階「フルーブ」で、14名の参加者が集まりました。我々高校19期生は全員が70歳の古稀を迎えて、旧3年2組の同級生が平成31年4月末から令和元年5月の改元後では始めて大阪梅田で集いました。
(敬称略)前列左 末松具子、樋野孝子、小寺邦子、
高橋京子、井上 昇
後列左 小野公三、江口和良、山野松雄、
橋本幸夫、木曽邦明、久保田勉、山口 進、
大家 優、奥西秀樹

 今秋10月20日には同じホテルグランヴィアで学年同窓会も開催予定ですが、それに先立って2組の内輪同士で定年後の近況や、現在、未来の展望など自由、気儘に語り合いました。
 この2組クラス同窓会は毎年開催され、幹事役の小野公三君が精力的に管理、継続されるその実行力手腕には頭が下る思いです。2次会は階下16階「ミュンヘン」で、ビールやコーヒー片手に残り話を語りつくし、初夏の夕暮れ楽しい散会となりました。(井上 昇記)
 
左 山野松雄、末松具子、
江口和良、山口 進
左 江口和良、樋野孝子、
小野公三
左 久保田勉、橋本幸夫、
小寺邦子、高橋京子
 
左 木曽邦明、井上 昇、
奥西秀樹、大家 優
左 小寺邦子、山野松雄、
末松具子、高橋京子、
江口和良、井上 昇
 
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【川端康成のふるさと茨木】が放送されます

2019年06月03日(月)更新
◆【川端康成のふるさと茨木】が放送されます◆
 
 J:COMチャンネルで6/15(土)~6/30(日)の期間のほぼ毎日放送されます。
 シリーズ「時空の旅人~関西見聞録~」の23分番組です。放送時間は番組表で確かめてご覧下さい。2週間同じ内容です。
 川端康成は両親を亡くして3歳で祖父に引き取られてから18歳で茨木中学を卒業するまで、茨木で過ごしています。
「川端康成文学館」などを取材し、茨木高校にある「以文会友」碑も登場するようです。
 最後の写真は大阪天満宮表門の近くにある「川端康成生誕地之碑」です。
数日前に茨高の旧友と散策したときに撮影しました。
 
茨木高校にある「以文会友碑」 川端康成文学館
祖父の家があった茨木市宿久庄  「川端康成生誕之地」碑
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映画『葬式の名人』の撮影を終えて

2019年05月07日(火)更新
◆映画『葬式の名人』の撮影を終えて◆
茨木市が昨年11月発行した『イバイチ』に3人のキーマンが映画『葬式の名人』の撮影を終えて語っています。
 写真右から脚本・大野裕之さん(高45回)、監督・樋口尚文さん、福岡洋一市長です。










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映画『葬式の名人』の公開日決定

2019年05月07日(火)更新
◆映画『葬式の名人』の公開日決定◆
 川端康成の小説をモチーフにオール茨木ロケで撮影された映画『葬式の名人』の公開日などが発表されました。
 イオンシネマ茨木で8月16日先行公開さます。全国公開は9月20日。
 ほとんどを校内で撮影しただけあって茨高満載です。駅前の商店街や銀座通りのたこ焼き屋さんなど身近な光景です。
 予告内に出てくる援団は2017年体育祭の援団優勝の黒色D団だそうです。
 


 
詳しくは公式HPをごらんください。 http://soushikinomeijin.com/
予告動画も公開されています。       https://youtu.be/uIe3hrTAbpE
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講演会Ⅲ(川嶋隆久)報告

2019年02月28日(木)更新
2018年度第3回ミニ講演会のご報告
演題:「救急医療と災害医療」
 
  • 日時  2019年2月16日(土)
  • 講師 川嶋隆久(高29回)
  • 参加者 32名


 講演要旨に「聴講だけでは許さない!」とあった通り、救急医療について様々な症例を、参加者を巻き込んで実演や裏話を交え楽しくわかりやすく解説していただきました。また心肺蘇生法(CRP)やAED使い方のポイントの説明もありました。 
 


 後半にはご自身が関わられた阪神・淡路大震災やJR福知山線脱線転覆事故、東日本大震災等の災害医療に関しての貴重なお話があり、トリアージ(選別・優先割当)の大切さ・難しさの件では皆さん神妙な面持ちで聞き入っていました。熱心で活発な質疑応答が参加者の意識の高さを物語っていました。

講演で使ったスライド その1「救急医療」(4枚を一つの画像に縮小しています)
PDFでもご覧いただけます。

講演で使ったスライド その2「災害医療」(4枚を一つの画像に縮小しています)
PDFでもご覧いただけます。
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高碕達之助パネル展のご案内

2019年02月05日(火)更新
◆高碕達之助パネル展のご案内◆

高碕達之助(中3回)のパネル展示が以下の日時・場所で開催されます。
 
  • 日時:平成31年2月24日(日)10:00~15:00
  • 場所:高槻市役所総合センター 1Fロビー
  • 主催:高碕達之助に学ぶ会・NPO法人高槻名誉市民を語り継ぐ会
 
 9:30からの開催セレモニーには大木令司(高3回)久敬会顧問(元久敬会会長)も出席されます。
 詳細は以下の画像をクリックして確認してください。
 
  • なお、昨年11月に実施した久敬会イベント「高碕記念館見学」の報告は、このホームページの「久敬会行事報告」からご覧いただけます。
    https://www.kyuukeikai.jp/?p=450
  • また、高碕達之助(中3回)は、茨木高校120周年記念展示の著名な卒業生でコーナーで紹介しました。このホームページの「周年記念行事」からご覧いただけます。
    https://www.kyuukeikai.jp/?p=245#more-245
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講演会Ⅲ案内(川嶋隆久)

2019年01月24日(木)更新
久敬会イベント第4回 ミニ講演会Ⅲ のご案内です。
 
 講師は川嶋隆久(高29回)さんです。
 
【演題】は「救急医療と災害医療
  • 日時は 2019年 2月16日(土) 14:00~16:00。 会場は久敬会館
  • 申込期限は2月14日(木)まで延長しています。
    電話・FAX・メールで久敬会事務局へ。
    事務局取扱は平日の9:30~16:00です。
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講演会Ⅱ報告(馬渕真希)

2019年01月23日(水)更新
2018年度第二回ミニ講演会のご報告
演題:「演劇には観た人のその後の人生を変えてしまうような力がある」

  • 日時 2019年1月19日(土)
  • 講師 馬渕真希(高39回)
  • 参加者 30名 

 ご自身の経験や影響を受けた作品を通して演劇の世界を紹介していただきました。演劇は演じる者と観る者の一期一会の出会いがあって成り立つという考えをお持ちでした。また所属されている劇団「銅鑼」のメンバーとして以前茨木高校の芸術鑑賞で「センポ・スギハァラ」を公演されたというご縁もお持ちでした。
 
 演劇ワークショップでは、参加者の皆さんも最初は少し戸惑っている様子も見受けられましたが、体を動かしたり声を出したりするうちにすっかり和気あいあいとした雰囲気になりました。最後の「幸せってなんだっけ?」というゲームでは、小さな気づきの積み重ねに皆さんすっかり笑顔になり幸福感あふれる表情でした。


 
◆講演で紹介された写真と配布物
 1枚目は自己紹介
 2枚目は茨木高校時代の演劇部。
 3枚目からは劇団『銅鑼(どら)』の紹介と活動。
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高29回「七夕会」開催報告

2019年01月17日(木)更新
高29回関東在住者で「七夕会」を開催しました
 
 29期生(1977年卒業)の関東在住者での集まりを「七夕会」と命名して2016年に第一回、2018年11月10日に第二回を約60名が集って開催しました。
 丁度還暦を迎える年となり、それぞれの人生の節目を感じながら、昔話が弾むと突然高校時代にタイムスリップする感覚を大変心地よく味わいました。
 
 各卒業クラス代表10人余りをお世話係に任命し、約1年前から場所やイベントの準備を開始したおかげで、恩師の近況をビデオメッセージで上映することができ、懐かしい先生の元気なお姿に会場は大盛り上がりとなりました。また、全員からの近況や高校時代の思い出をアンケート形式で集計し披露しました。残念ながら既に逝去された同期生は把握しているだけでも14名となり、ご冥福をお祈りしました。
 
 茨木高校で培った自己形成を礎に60歳を迎える現在までのそれぞれの人生を振り返る良い機会となったこと、そして様々な青春の一コマを共有した仲間が沢山いることを心強く感じる素晴らしい会となりました。
(お世話係 鶴原 誠 記)
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講演会Ⅰ報告(上村真仁)

2018年12月25日(火)更新
 2018年度第一回ミニ講演会のご報告
演題:「サンゴ礁保全と持続可能な地域づくり」

 
  • 日時 2018年12月15日(土)14時~16時
  • 講師 上村真仁さん(高39回)
  • 参加者 23名
 
 2018年は国際イニシアティブ(ICRI)が定めた「国際サンゴ礁年」に当たるそうです。2004年から12年間WWFジャパンの職員として石垣島白保集落に移住、世界的にも貴重な白保サンゴ礁の保全に取り組まれた経験を活かし、サンゴ礁保全のきっかけになればということで、今回福岡から帰阪していただいての講演でした。
 
 白保サンゴ礁保全は白保集落が主体になることが大切であるという信念をお持ちでした。それをベースに地域を活性化する持続可能な村づくりに取り組まれた様子を、スライドや数々のエピソードを踏まえて分かりやすくお話いただきました。若い学生も熱心に耳を傾けていました。
 
 赤土の流入を防ぎサンゴを保全するために植えられた月桃から作られた月桃茶や、ご自身が白保での経験を書かれた本の紹介もありました。最後に上映いただいたビデオは、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS OUIK)のホームページの活動記録動画で視聴可能です。
     里海~沖縄県石垣島白保集落→ http://ouik.unu.edu/videos

★講演でのスライド
 枚数が多いので縮小しています。拡大してご覧ください。
 PDF版はこちらをクリックしてください。
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講演会Ⅱ案内(馬渕真希)

2018年12月17日(月)更新
久敬会イベント第3回 ミニ講演会Ⅱ のご案内です。

 講師は馬渕真希(高39回)さんです。

【演題】は「観劇には観た人のその後の人生を変えてしまうような力がある
  • 日時:2019年 1月19日(土) 14:00~16:00。 会場:久敬会館
★馬渕真希さんからのメッセージとホームページの案内です。
 ※演劇ワークショップで軽く動きますので、
  できれば動きやすい服装(パンツスタイルなど)でご参加ください。
・劇団銅鑼公式HP  http://www.gekidandora.com/
・プロダクション・タンク 馬渕真希プロフィールページ 
                    www.pro-tanc.com/female/mabuchimaki/


申込は電話・FAX・メールで久敬会事務局へ。1月17日(木)まで延長しています。
  事務局取扱は平日の9:30~16:00です。
12月22日(土)~1月6日(日)にいただいた申込メール等への対応は1月7日になります。


 
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