「偉大な先輩 高碕達之助氏の生き様を知ろう!」

2014年07月22日(火)更新
「偉大な先輩 高碕達之助氏の生き様を知ろう!」
 
  昨年(2013年)12月に発売された「日中をひらいた男 高碕達之助」(朝日新聞出版:朝日選書913)牧村健一郎 著を読まれた久敬会員より、是非、多くの茨高関係者(卒業生を含む)に推薦図書として紹介して欲しいとの強いご要望を頂きました。実際、読みましたが、ご指摘の通りでしたのでホ-ムページで紹介させて頂きます。(高碕達之助氏は中4回の卒業生)

まず、本書の要約をしておきます。
《『高碕さん、私はあなたを存じ上げてますよ』。周恩来はにこやかに切り出し、戦後初となる日中会談を始めた。1955年バンドン会議開催直前に行われたこの会談は、7年後の日中LT貿易、17年後の日中国交正常化への道を切り開く。
対する高碕達之助は、外交官ではなく、国内では外交手腕は未知数といわれ、バンドン会議への出席もいわばピンチヒッターだったが、戦前から中国やアメリカをよく知る経済人だった。米フーバー大統領、ソ連フルシチョフ首相、エジプト大統領ナセル、インド首相ネルーなど世界のトップリーダーと懐を開いて交わり、敗戦国日本を再浮上させた桁外れな男の生涯を描き出す。》

私が氏のことを知ったのは、荘川桜がきっかけです。12年前のプロジェクトXを見たり、また近いところでは2年前の久敬会総会での吉原晶子氏の講演を聞いたりして、高碕氏の人間としての大きさに感じ入っていましたが、今回、この本を読んで、改めて自分の生き方を考えさせられました。また、こんな偉大な先輩が卒業した学校で自分が学んでいたことを誇りに思い、茨高に対する思いがさらに強くなりました。
この本の帯には「高碕なくして日中貿易はなかった。日中関係者必読の書」と書かれていますが、私は、敢えて「茨高関係者必読の書」と思い、紹介させていただいた次第です。
(2014年7月21日記)
psfuku
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