2015年度 久敬会 「ミニ講演会」第2回のご案内

2015年08月07日(金)更新
第2回 久敬会ミニ講演会
   ★ 会場は  久敬会館 2F 会議室      
   ★ 申し込みは、メール、FAX、または電話で久敬会館へ
 
テーマ: 「大学の過去・現在・未来 ~日本とフランスの比較から~」
日 時: 2016年1月24日 (日)14時から16時
講 師: 白鳥 義彦氏(高36回神戸大学院人文学研究科教授)
 京都大学、東京大学大学院、パリ第一大学大学院で学ぶ。2014年より現職。
 共著書に、アレゼール日本(高等教育と研究の現在を考える会)編、『大学界改造要綱』、藤原書店。
 訳書に、クリストフ・シャルル著、『「知識人」の誕生 1880-1900』、藤原書店。
 共訳書に、リュック・ボルタンスキー、エヴ・シャペロ著、『資本主義の新たな精神』(上・下)、ナカニシヤ出版、など。
講演要旨
 今日の日本では、高等学校卒業者の就職率は2割を切り、また大学・短大への進学率は5割を越えていて、高等教育は大衆化の時代を迎えています。その一方で、国際的な「大学ランキング」の数字がしばしば引き合いに出されるように、高等教育は卓越化をめぐる競争にもさらされています。
 「大学」は、中世ヨーロッパに起源を有する社会的な制度ですが、それぞれの社会のなかでの歴史的な展開を踏まえながら、多様なあり方を示してもいます。19世紀末の明治維新後の大学制度の移入の時期、1960年代末の大学闘争の時期などに注目しつつ、過去からの流れのなかで何故大学は現在のような状況に置かれているのか、また今後どのような方向に進もうとしているのかということを、普段はおそらくあまり取り上げられることのないフランスとの比較を通じて考えてみたいと思います。
psfuku
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