2013年度久敬会行事の案内

2013年06月28日(金)更新

ミニ講演会(1)

2013年9月28日(土) 午後2時から4時 久敬会館にて
演題 「日本の空は健康か?―東アジアスケールで見た日本の大気環境―」
講師 三上正男氏(高25回)気象庁研究総務官 公益社団法人日本気象学会理事
講演要旨
日本列島は、ユーラシア大陸の東に位置しているため、偏西風により、内陸部で発生する砂塵嵐に伴う黄砂や、大陸東岸の大都市圏工業地帯からの大気汚染物質が、上空に流れ込んで来る。そのため、日本の大気環境は、世界でも最も複雑な様相を持つと考えられている。特に近年、隣国の経済発展に伴い、大陸東岸の大都市域で粒子状汚染物質による大気汚染(PM2.5)が問題となっており、風下に位置する私たちにとっても、看過出来ない問題となりつつある。本講演では、私たちが生活する日本の大気の健康状態を、最新の大気科学の知見を元に、分かり易く解説する。
講師プロフィール
気象大学校卒業後、宮古島地方気象台技術課、大阪管区気象台をへて、1985年より現在の気象研究所に在席。専門分野は気象学、なかでも大気境界層・黄砂・エアロゾルの研究。日中共同・日豪共同・黄砂動態解明などの研究代表。
中国政府より友誼(ゆうぎ)賞・新疆(しんきょう)ウイグル自治区政府より天山(てんしゃん)賞・日本気象学会賞その他を受賞。
著書に「ここまでわかった黄砂の正体−ミクロのダストから地球が見える−」がある。
 
 

ミニ講演会(2)

2013年11月24日(日) 午後2時から4時 久敬会館にて
演題 「低山の楽しみ ~近畿の山・沢をめぐる~」
講師 岡田敏昭氏(高38回) 大阪府山岳連盟認定 登山インストラクター 
講演要旨
標高の高い山ばかりが「山」ではない。低山も、それぞれに魅力があふれ、特有の難しさもある。近畿地方は、標高2000mを超える山はひとつもない「低山」地帯。しかし、例えば奈良県南部は、たやすくは人を寄せ付けない山嶺、渓谷が続き、湖北は低い場所でもブナの美林に包まれる。大阪の山々は、休日の日帰りハイカーにもってこいの身近なフィールドだ。そんな近畿の低山の魅力を、さまざまな角度からご紹介します。
講師プロフィール
 1967年10月5日生まれ
○大阪府山岳連盟認定 登山インストラクター/赤十字救急法救急員/山岳ライター/シャープ山岳部長
○著書:
 ・山と溪谷社 新・分県登山ガイド「大阪府の山」
 ・JTBパブリッシング るるぶ 大人の遠足BOOK『決定版 関西の山ベスト100』
(共著)
 ・山と溪谷社 ヤマケイ関西BOOKS 「大峰・台高」(共著)
 ・山と溪谷社 決定版 日本二百名山登山ガイド[下](共著)
  ほか
○中学時代より登山に目覚める。
 大阪府立茨木高校卒。学生時代は茨木市立青少年野外活動センターでキャンプカウンセラーとして活動。
 国内外700峰に足跡を記す。
 主な山歴:キリマンジャロ山(アフリカ大陸最高峰)、ケニア山、マッターホルン、キナ
バル山、ウィルヘルム山(パプアニューギニア最高峰)等
 
 

ミニ講演会(3)

2013年11月30日(土) 午後2時から4時 久敬会館にて
演題 「いざという時のために治療のさし控えについて考えてみませんか?
人工呼吸、胃ろう、透析について知っておきましょう。」
講師 梶原信之氏(高33回) 内科医師(池田市民病院勤務)
講演要旨
高齢者の終末期医療の在り方についての日本老年医学会の立場表明が大きく報道されたり、「『平穏死』のすすめ」といった本が版を重ねたりしています。高度の認知症や寝たきり状態の患者さんの場合に、できるだけ長く生命を維持することを目指すのではなく、生活の質がある程度よりも低くなって回復が難しい場合にはそこを寿命と考えて無理せずに生涯を終えるという考え方が医療現場でも広がっています。ご自身やご家族が「ここまでの治療を希望されますか?」と医師から治療選択を求められることがある3つの治療(人工呼吸,胃瘻,透析)について、具体的な治療の内容をお示しします。ご自身やご家族の心の備えに役立てば幸いです。
講師プロフィール
新制高校33期生として1981年に茨高を卒業しました。滋賀医科大学を卒業して医師になり、1997年から現在までは大阪府池田市にある市立池田病院の内科(腎臓内科)で働いています。医師になって時間が経ち、社会の高齢化を実感しています。単科の医科大学に進学した僕にとって、違う道に進んだ茨高の友人達はとても大切です。久敬会については、100周年記念の妙見夜行登山に参加させていただいたのが良い思い出です。
 

ミニ講演会(4)

2014年2月2日(日) 午後2時から4時 久敬会館にて
演題 「食育のすすめ〜子どもを取り巻く「食」環境〜」
講師 今田祐子氏(高36回) 料理研究家 
 
講演要旨
食育という言葉を聞いたことがありますか?子供たちに食事に対する興味を抱かせ、正しい知識を授ける教育のことです。昔は炊事の手伝いなどで、親から子へ伝えられた「食」の知識。しかし、このような機会はめっきり減りました。一方で、アレルギーや生活習慣病など食の知識が必要な場面が増えています。子供たちに何を食べれば健康に暮らせるかをきちんと伝え、食を選ぶ力を養うことは、大人の責任です。ここでは、子供向け料理教室やアレルギー児向けメニューづくりで得た経験を紹介し、いま子供たちにできることを考えたいと思います。
講師プロフィール
奈良女子大家政学部卒、辻調理師専門学校、クレヨンハウスなどの勤務を経て、マクロビオティック料理教室、未就園児のための料理教室など様々な料理教室に関わる。
著書「かめさきこども・アレルギークリニックのおうちごはん(共著)幻冬舎」
 
 

若い会員向け行事

2014年1月25日(土) 午後2時から4時30分 久敬会館
演題 「~若い会員の方へ~『可能性への挑戦!』(自己実現と就活)」
講師 清水勝氏(高16回):大学、企業の研修講師(キャリアコンサルタント取得)  
講演要旨
 大学進学率が50%を超える状況で、自ら選択したという意識の希薄な学生が増えており、就職活動期が来ると慌てて就活ノウハウを求める傾向があります。茨木高校を卒業した皆さんは志が高い方が多いと思いますが、さらに有意義な大学生活を送るため、あるいは若い社会人の方がより自己実現を果たすために、自ら考えて頂く機会になれば幸いです。内容としては、①大学生の傾向と課題 ②キャリア教育の背景 ③自己実現と就職 ④企業は即戦力より可能性(ポテンシャル)を求めている
 なお、複雑な人間関係の中でコミュニケーション能力が重要となっていますので、簡単な『コミュニケーション能力確認の自己検討』の機会を設けたいと思います。
講師プロフィール
 茨木高校16回卒業生。関西学院大学卒業後、安田生命に入社。営業を経て商品課長、マーケティング部次長、支社長を経験。旧安田ライフ損保(株)取締役退任後にキャリアコンサルタントの資格を得て、現在は大学、企業の研修講師。現在、関西学院大学のキャリア教育『社会の中での自分』(春学期)、『ソーシャルスキルとチームワーク演習』(秋学期)を担当。昨年までは厚生労働省の進める『ジョブ・カード』講習の講師を務めた。
 
 ◎当日は、企業現場で人事を担当されている卒業生の方からも話をしていただきます。
                             
行事の申し込み、詳細については、8月末に発行される会報に記載されます。
psfuku
このページのトップへ