120周年 記念誌について

2016年10月04日(火)更新
校史編纂委員会委員長  茨木高校地歴科 吉村 健

 本年2月、ようやく『茨高120周年誌』を刊行することができました。久敬会員の皆様には原稿執筆ならびに編集作業でご協力いただき、誠にありがとうございました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
 編集後記にも書いたことですが、今回の記念誌は装丁や各ページのレイアウトを、以前、私が博物館に勤務していた時に特別展図録の作成で一緒に仕事をしたことのあるプロのデザイナーに依頼しましたので、他校の記念誌にはないスマートな本が作れたと自負しています。
 ただ、内容面では「茨高史の教科書」を目指したものの、紙数の都合で第二次大戦後の新制高校期にあまりページを割くことができませんでした。特に80年代以降については90周年、100周年の記念行事を取り上げることしかできず、「自分が茨高で過ごした時期のことがあまり書かれていない」と、物足りなさを感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
 
<記念誌の表紙>   < 1 旧制中学の時代  2 新制高校の時代 3 110 周年以降の歩み 4 久敬会の歩み  5 資料編 >

 今回、記念展示と記念誌編纂を担当する中で、明治期以来のナマの史料を直接手にとって見る機会を得ましたが、時の経つのも忘れて史料に見入ってしまうこともしばしばで、日本史教員として得難い体験ができました。
 それとともに、貴重な史料を恒久的に保管、展示できる施設の必要性を強く感じています。常設展示はもとより『茨木中学と戦争』『プログラムにみる行事の変遷』といったテーマ展示を企画できるだけの史料の蓄積があります。今後、久敬会館あるいは校舎(E館)建て替えの際には、温湿度管理のできる本格的な収蔵庫と展示室を備えた史料館をぜひ、開設してほしいと念願しています。
 久敬会員の皆様のご理解とご協力を今後ともよろしくお願い申し上げます。

《記念誌は記念募金2万円以上の会員に贈呈しています》

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