就活支援行事ご報告
日時:2014年1月25日(土)14:00~
場所:久敬会館 2F会議室
第1部 講演会「~若い会員の方へ~『可能性への挑戦!』(自己実現と就活)」
第2部 ディスカッション
第3部 懇談会
<はじめに>
若手の会員向けに何かイベントができないかということで、かねてから検討していたところ、就活をテーマにした行事ならニーズがあるのではないかと考え、このたび総務委員会と行事委員会の共催という形で、就活支援行事を行うことになりました。当初、会報やホームページの告知だけではなかなか周知ができず、参加申込者がほとんどいない状況でしたが、二十歳の会やSNSを通じて広めてもらった結果、最終的に34名(内若手の参加者24名)の参加を得ることができました。
<第1部:講演会>
演題:~若い会員の方へ~『可能性への挑戦!』(自己実現と就活)」
講師:清水 勝 氏(高16回) 関西学院大学講師(キャリアコンサルタント)

第一部は基調講演会として、高16回の清水 勝さんを講師にお迎えしました。清水さんは関学を卒業後安田生命に入社、営業を経て商品課長、マーケティング部次長、支社長を経験。旧安田ライフ損保(株)取締役退任後にキャリアコンサルタントの資格を得て、現在は大学講師や、企業の研修講師をされています。関西学院大学ではキャリア教育『社会の中での自分』(春学期)、『ソーシャルスキルとチームワーク演習』(秋学期)を担当。昨年までは厚生労働省の進める『ジョブ・カード』講習の講師を務められました。
講演中には自己診断チェックシートを使った演習などもあり、参加者一同リラックスした雰囲気で行われました。
1. 大学生の傾向と課題
大学の数が増加し、少子化もあいまって大学全入時代を迎えている。そんな中、大学に進学する理由は「学歴が必要だから」という理由が増加傾向で、「自分のしたいことを探す」と答える学生は減少傾向である。また、就職先の希望についても「安定している」が増加している半面、「自分の能力を活かせる」という回答は減少傾向である。
授業の出席率はおおむねいいが、積極性に欠ける学生が多い、読書量が極端に少ないのも最近の傾向。
2. キャリア教育の背景
終身雇用の崩壊など単に会社に入ればいいという時代ではなくなってきた。就職活動も早期化し、学生が十分に将来のことを考える余裕がなくなっている。企業も、かつては新人の仕事であった単純な仕事がIT化され、いきなり専門的な仕事を新人に任せることが多くなってきた。そんな中、大学も単に就職を支援するだけでなく、キャリア支援教育をするようになってきた。
3回生のインターンシップは是非いろいろな企業を体験して欲しい。単なるアルバイトと違う。仕事の多様性を知って欲しい。
採用にあたって企業が重視することのトップはコミュニケーション能力である。
-コミュニケーション能力の自己診断表を使って参加者で演習-
効果的なコミュニケーションの5要素
① 自己概念 ②傾聴 ③明確な表現 ④感情の取り扱い ⑤自己開示
3. 自己実現と就職

学生に希望職種を聞くと「企画」「商品開発」「広報」が多い。いずれも経験が必要な業種で、いきなり新入社員が取り組むのは難しい。希望通り配属されなかったからといってやめたりせずに取り組んで欲しい。
30代前半まではとにかくがむしゃらに仕事に取り組んで経験を積み、30代後半から自分は何を目指すべきかゴールを見据えて取り組むのが良い。
3年間で3割の人が離職している。転職ではなく「展」職であればいい。単にいやだからやめるのではなく、将来の発展につながる「展」職であるべき。
会社選びのポイントとして経営内容や労働条件など色々あるが、やはり「縁」の要素も大きい。最終的には色々企業研究した上で、自己の価値観にあった企業を選ぶこと。
4. 企業は可能性(ポテンシャル)を求めている
企業は即戦力よりも潜在可能性(ポテンシャル)を求めている。学生時代には一朝一夕には身につかない能力を得て欲しい。答えを「探す力」ではなく、答えの「見つけ方」を、「調べる」ではなく、「考える」力を身につけて欲しい。
1) 若い人は元気が一番、挨拶をしっかりしよう。
2) わからないことは何でも質問しよう。
3) 先輩がやりたがらない仕事にも積極的にチャレンジしよう。
※落とされてもたまたまその企業が求めていた人材とマッチしなかっただけ。就職活動の時期は自分が成長する時期、気にせずに就職活動を楽しんで欲しい。
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