近江富士(三上山)と、いにしえの磨崖仏群をたずねるハイキング
- 日時 2021年11月21日(日)
- 案内人 岡田敏昭氏(高38回)岡田知子氏(高39回) 参加者20名
2017年、2019年秋に続いて3回目の開催となる岡田夫妻のガイドによるハイキング。今回は滋賀県の「ご当地富士」三上山登頂とそこから北へ少し足を伸ばして鎌倉時代・室町時代の摩崖仏を訪ねました。今回は標高差330m、距離約7kmのバラエティに富んだコースで、岩場、急登、尾根道、絶景を楽しみました。
朝9時、野洲駅からバスに乗り、御上神社前で下車。岡田ガイドから今回のルートと感染症対策の説明を受けて出発。御上神社に参拝した後登山道起点から猪よけのゲートを抜けて、いきなり始まる石段の急登に息を切らします。二越で少しかすんだ比叡山や音羽山の展望を楽しみ、「割石」に到着。ここでは身体の幅ぎりぎりに迫る岩の裂け目をすり抜けます。日頃の行いが悪いとこの石に挟まれてしまうとのことで、皆さんドキドキしながら通過しました。「今回最大の難所は無事通過できました」という岡田ガイドの言葉に一同安堵の表情。
しかしこの後も実は気の抜けない険しいルートが続くのでした。手すりのある岩場の厳しい急坂を登ると頂上直下の展望台に到着。比叡山や湖南アルプス、比良山系の山々と眼下に広がる晩秋の湖国を楽しみながら一休み、ここは多くの登山者でにぎわっていました。その後三上山山頂を通過し、道は急勾配の下りになります。滑らないように気をつけながら北尾根縦走路に入ると、先ほどまでとは打って変わって、足元は砂礫となりまわりは赤松の明るい林に変わりました。何度もアップダウンを繰り返しながらようやくたどり着いた古代峠で昼食休憩をとりました。
その後、妙光寺山磨崖仏を目指してもうひとがんばり。巨岩が点在する急勾配のアップダウンの次はロープの張られた急坂を下って、岩神大龍神の岩屋に到着。その先に目指す摩崖仏が現れます。鎌倉時代の作とのこと。お地蔵様を拝んだのち、シダに覆われた沢沿いのしっとり湿った道を下って、最後の目的地福林寺跡摩崖仏を目指しました。昔お寺があったという広大な林のあちこちに室町時代初期の作とされるたくさんの石仏が私たちを迎えてくださいました。やぶ蚊に刺されながら摩崖仏を拝見した後、野洲中学校前バス停から野洲駅に戻ってきました。
道中岡田敏昭ガイドからは、靴の履き方と靴紐の締め具合や山での水分の取り方などの登山の基本から、草木の話、神社や摩崖仏の解説が、ジョークまじりで次々飛び出し、参加者一同疲れも忘れ、楽しく歩き通すことができました。また、知子ガイドのきめ細やかなフォローで怪我なくイベントを終えることができました。
岡田様、参加者の皆様、ありがとうございました。
紅葉と三上山 | 御上神社参拝 | 最大の難所 割岩 |
最大の難所 割岩 | 岩場の厳しい急坂を登る | 山頂直下の展望台 |
三上山 山頂 | 岡田ガイドの話を聞く | 妙光寺山磨崖仏 |